Nobody But You
1トラックリピートの日々 誰かの類似品みたいな僕の人生が あとどれくらい続くかなんて 考え出したら切りがないよな 踊れない日々の喧騒は いつしか僕の一部に成った 壊した夢を数えてその残骸を 僕らの記憶と名付けよう 選べない明日を何度も乗り越えて 他の誰でもない君がここに在る...
Leaf of a thing
ひとりで食べるトーストがこんなにも 味気ないとは思わなかったよ 今朝のニュースは少し物憂げだし 顔洗ってさぁ家を出よう 心にもない事を言っちゃったな 嫌いだなんてさ 思ったことないのに 強がって吐いた言葉の剣で 君を傷つけてしまったな 後悔を抱きながら 君になんて謝ろう...
夏の幻
夏の幻 浮かぶ君の横顔が 消せなくて 「今年も夏が終わるね」 君と話した二人きりの放課後 並んだ二つの影は平行線のまま ぼんやりにじんでく ゆるり髪なびかせた オレンジ色の校庭 ずっと続く気がしてた ふとしたしぐさも イタズラなそのえくぼも ぼくだけのものに...
vanish
明日世界から消えるとしたら その最期の瞬間なにを思うだろう 世界平和とかそんな大逸れた事じゃなくて 読みかけのマンガの続きかな それくらい遠くに感じるのに 君にも最期が必ずあって 自分が消えてしまうことより ずっと怖いんだよ その手に触れて離さないように その熱を僕に刻むよ...
月の暈
帰り道虫の音コンビニの照明 通り過ぎるヘッドランプ 少しだけ肌寒くなって 夏の匂いがしなくなった一人の夜 悲しいわけじゃないのに 胸が痛くなった鈍くなった心 それでも息は続くから 怖いのは一緒等しく照らされる生命 帰り道ヘッドホンとノイズで塞いだ筈の 憂鬱が押し寄せて...
遅延情報
混み合ったホームに鳴り響く 遅延情報アナウンスお伝えします どこかの駅のホームで人が飛び込んだって 囁く群衆 怒鳴った誰か スケジュールが狂ったって喚いてる 無関心な誰か 冷たい瞳でタイムラインを遡る あぁ いつからこんな風に 成ってしまったんだろう...