vanish
明日世界から消えるとしたら その最期の瞬間なにを思うだろう 世界平和とかそんな大逸れた事じゃなくて 読みかけのマンガの続きかな それくらい遠くに感じるのに 君にも最期が必ずあって 自分が消えてしまうことより ずっと怖いんだよ その手に触れて離さないように その熱を僕に刻むよ...
月の暈
帰り道虫の音コンビニの照明 通り過ぎるヘッドランプ 少しだけ肌寒くなって 夏の匂いがしなくなった一人の夜 悲しいわけじゃないのに 胸が痛くなった鈍くなった心 それでも息は続くから 怖いのは一緒等しく照らされる生命 帰り道ヘッドホンとノイズで塞いだ筈の 憂鬱が押し寄せて...
遅延情報
混み合ったホームに鳴り響く 遅延情報アナウンスお伝えします どこかの駅のホームで人が飛び込んだって 囁く群衆 怒鳴った誰か スケジュールが狂ったって喚いてる 無関心な誰か 冷たい瞳でタイムラインを遡る あぁ いつからこんな風に 成ってしまったんだろう...