Nobody But You
1トラックリピートの日々 誰かの類似品みたいな僕の人生が あとどれくらい続くかなんて 考え出したら切りがないよな 踊れない日々の喧騒は いつしか僕の一部に成った 壊した夢を数えてその残骸を 僕らの記憶と名付けよう 選べない明日を何度も乗り越えて 他の誰でもない君がここに在る 奇想天外なドラマの主役のように 特別な誰かに成りたかった その資格は僕にはないってことも 頭の中ではわかってんだけど 戻せない日々の後悔は いつしか君の命に変わるから 零した涙を数えてその温もりを 僕らの優しさと名付けよう 隠せない傷を何度も抱きしめて 他の誰でもない君が色付いてく 壊した夢を数えてその残骸を 僕らの記憶と名付けよう 選べない明日を何度も乗り越えて 他の誰でもない君がここに在る 零した涙を数えてその温もりを 僕らの優しさと名付けよう 隠せない傷を何度も抱きしめて 他の誰でもない君がここに在る 他の誰でもない君と僕が在る
Leaf of a thing
ひとりで食べるトーストがこんなにも 味気ないとは思わなかったよ 今朝のニュースは少し物憂げだし 顔洗ってさぁ家を出よう 心にもない事を言っちゃったな 嫌いだなんてさ 思ったことないのに 強がって吐いた言葉の剣で 君を傷つけてしまったな 後悔を抱きながら 君になんて謝ろう そんなこと考えてたら 気づいたんだ おはようやおやすみの何気ない言葉が まるで宝石みたいに日々を彩ってくの それはきっとひとりじゃ生み出せないから ずっと僕の隣で泣いて笑ってほしい いつもどおりのデスクワークこなして タイムカードを切って家に帰ろう ただいまへの返事は届いてないみたいで 画面に映った寂しい顔 考えたひとことを 簡単に伝えたらいいのに 難しく考える癖が もどかしいな ごめんねやありがとうのぎこちない言葉が まるで魔法みたいに頬を染め上げてくの それはきっと何万字の手紙なんかより この気持ちを伝えるたったひとことなんだ おはようやおやすみの何気ない言葉が まるで宝石みたいに日々を彩ってくの それはきっとひとりじゃ生み出せないから 今僕のひとことを君に届けに行くよ ごめ
夏の幻
夏の幻 浮かぶ君の横顔が 消せなくて 「今年も夏が終わるね」 君と話した二人きりの放課後 並んだ二つの影は平行線のまま ぼんやりにじんでく ゆるり髪なびかせた オレンジ色の校庭 ずっと続く気がしてた ふとしたしぐさも イタズラなそのえくぼも ぼくだけのものに なんて願ってしまうんだ 夏の幻 ぼくらはオレンジ色の中 揺らめいて 急かすように辺りは暗くなって 二つの影は一つに飲まれてく ゆらり顔照らし出した 最後の線香花火 すぅっと儚く咲いた 長いまつげも 流れるその涙さえも ぼくだけのものに なんて願ってしまうんだ 夏の幻 何度もよぎった言葉が 言えなくて 指先の煌きは風に吹かれて あっという間に消えてく それはまるでぼくらのようだ なんて君は 哀しく笑った 夏の幻 きらめいた君の花は ぼくだけをひとり残して儚く散った ふとしたしぐさも いたずらなあのえくぼも 消えなくて 消せなくて